選挙の投票率を上げるための対策を
9月24日、決算審査特別委員会(総務分科会)での「投票率と投票所について」むねた議員の質疑を紹介します。
●宗田
投票率と投票所について
- 25年参院選の投票率について、市内の当日の投票率が低い10投票所と投票率を伺います。
令和7年7月20日執行の参議院議員通常選挙における市内164投票所のうち、投票日当日の投票率が1番低かった投票所につきましては、宮前区の第23投票区向丘中学校で23.88%でございました。
以下、低い順に多摩区第20投票区の桝形中学力支25.30%、同じく多摩区第14投票区東生田小学木支25.51%、川崎区第1投票区川崎区役所25.93%、多摩第15投票区生田小学佼26.93%、高津区第21投区久末小学佼27.84%、川崎区第24投票区大師小学校28.11%、宮前区第16投票区向丘小学佼28.16%、川崎区第8投票区渡田中学校28.59%、高津区第15投票区新作小学校28.70%の順となっております。
●宗田
・当日の投票率では、低いところでは20%台となっています。
- 投票率が低い投票所の特徴について伺います。
◎答弁
特定の投票所において、投票日当日の投票率が低くなる要因といたしましては、山坂が多く、また、投票所まで距雜がある場合や、期日前投票所が近くに立地している場合などの地理的な特徴がございます。
●宗田
・当日投票率が低い顕著な特徴としては、山坂が多いことだということです。高津区の久末小学校や新作小学校も山の上にあり、多くの方が「坂を上っていくのはつらい」「近くの平地に投票所が欲しい」という声が届いています。
- 当日の投票所について、高津区内では学校以外の投票所について伺います。
◎答弁
学本支以外の施設を投票所として利用しておりますのは、第4投票区の高津スポーツセンター、第6投票区の東高津老人いこいの家、第8投票区の高津区役所、第22投票区の川崎めぐみ幼稚園、第23投票区のプラザ橘の計5か所でございます。
●宗田
・高津区内でも、スポーツセンター、老人いこいの家などの公共施設や幼稚園なども利用しているということです。
- 投票率を上げるために、他自治体の取り組みを伺います。
◎答弁
選挙人の皆様が投票しやすい環境を整え、投票の利便性を高めていくことは、投票率の向上に寄与するものと考えております。
こうした取組のーつといたしまして、他の自治体におきましては、商業施設等の施設に期日前投票所を設置する取組が行われているところでございます。
また、投票所の統廃合が進む地域などを中心に、バスなどを利用した移動期日前投票所の導入が進められているところでございます。
●宗田
(要望)
・他の自治体では、商業施設やバスなどの移動投票所の導入が進められているということです。ぜひ、川崎市でも他の公共施設、商業施設、移動投票所など投票所の拡充を要望します。
- 施設や在宅で投票できる方法について伺います。
◎答弁
不在者投票制度のーつとして、都道府県選挙管理委員会が指定した病院、老人ホーム等の不在者投票施設に入院、入所されている方が、当該施設において投票することができる制度がございます。
また、自宅などで投票することができる郵便等投票制度といたしまして、身体に一定の重度の障害がある方または要介護5に該当する方が、あらかじめ郵便等投票証明書の交付を受けた上で、自宅などにおいて投票を行うことができる制度がございます。
●宗田
・不在者投票制度として、指定された病院や老人ホームに入院、入所している方が利用できる。自宅でも郵便等投票制度を利用して自宅でも投票できるということです。
(要望)
・不在者投票制度、郵便等投票制度、どちらにしても多くの方が知りません。また、手続きや各施設の方の負担もかなりのものです。これらの制度の周知と行政の支援の拡充を要望します。
・また、自宅で投票できる郵便等投票制度については、要介護4以下の方でも投票所まで行くのに大変で投票をあきらめている方が大勢います。要介護5という要件を緩和するよう国への要望をお願いします。



