市民プラザが閉鎖、「なくすな」の声を
質問
(市民プラザの利用終了について)
・「2027年3月に利用を終了」と聞いて、多くの市民が衝撃を受けています。
- 市民プラザで行われている教室、講座などはいくつあるのか?
川崎市民プラザにおきましては、健康増進や文化教養事業として、スポーツ教室、趣味の講座及び短期講座を開講しており、令和6年12月時点で合計61種類となっております。
・市民プラザでは、健康増進、文化、スポーツや趣味など61種類の教室や講座が行われているとのことです。
- 年間どのくらいの方が利用しているのか?
◎答弁
令和5年度の年間利用者数は、延べ24万1千人となっております。
・年間、24万人が利用していて、浴室などが利用されていたコロナ前は43万人が利用していました。
- 町会・自治会が市民プラザをどのように利用しているのか?
◎答弁
例年、地元町内会の盆踊り大会や橘地区の橘ふるさと祭りが開催されております。また、敷地内には地元町内会の防災倉庫が設置されております。
・市民プラザは、町内会の盆踊り、橘地区のふるさと祭りなど重要な催し物が行われ、61種類もの教室、講座が開かれ、24万人が利用しており、多くの市民や町内会、自治会にとって重要な施設です。これが「27年3月で終了する」「この後どうするのか」という声が地元だけではなく、施設を利用している多くの方々から上がっており、全市的にも大きな問題となっています。
- 耐震補強工事、大規模修繕を実施せず、26年度で利用を終了とする理由について、伺います
◎答弁
昭和54年の開館から45年が経過し、施設の老朽化や耐震性の不足などの各課題への対応が必要な状況でございますが、各課題への対応等を総合的に判断した結果、耐震補強工事や設備等の修繕に相当な費用を投じて、今後も現施設の機能・規模を維持し続けることは合理的ではないと判断するとともに、利用者等への影響を考慮して、利用終了時期は令和 8年度末を目途としております。
・市民プラザが27年3月で終了とした理由は、耐震補強工事と大規模改修に相当の費用がかかるからということです。
・耐震補強工事14億円、大規模修繕の費用40.8億円で計54.8億円ということですが、
- 現施設の機能と規模を維持した建て替えは、いくらかかると試算しているのか?
◎答弁
耐震補強工事の実施の再検討におきましては、現施設には、すでに廃止した宿泊機能に係る諸室が存在することなどから、同規模・機能での建替えの検討や費用は行っておりません。
・同規模・機能での建替えの検討は行っておらず、費用も試算していないということです。今年中に、施設整備の検討方法やスケジュールを提案するということです。
(現在の老朽化による不具合・修繕について)
(ディスプレイ)

・27年3月までは使用するのに耐震補強や大規模修繕はしないということですが、市民プラザには、これだけの不具合や修繕が必要な個所が残っています。プールの内装、シャワー室、お風呂場、空調設備、日本庭園、耐震不足などなど。不具合をそのままにして良いとはなりません。
- 老朽化による不具合は、どのように対応するのか?
◎答弁
令和8年度末を目途に現施設の利用を終了することから、設備等の老朽化の状況による利用者の安全性への影響のほか、設備等の修繕を実施することによる休館の発生等の施設利用への影響、修繕完了後の利用期間に対する費用対効果などを考憲し、対応を判断してまいります。
・市の「市民プラザの今後の方向性について」では、当面の取組として「老朽化の進行等により不具合が発生した設備について、必要に応じて対応する」としています。
・では、具体的に伺います。
- プールの内装、ろ過器の不具合、お風呂場の漏水などはどうするのか?
◎答弁
プールの内装につきましては、経年劣化の進行等を踏まえ、本年1月に男子更衣室のシヤワ一室床面の補修工事と、こども用プールの天井の梁の亀裂箇所の補修工事を実施いたしました。
また、プールの循環ろ過器につきましては、令和5年10月に不具合が発生したことから、同年10月18日から休業し、故障個所の修繕を行い、同年11月中旬からプールの利用を再開いたしました。
なお、設備故障等の発生により利用を休止している浴室につきましては、利用を再開するために必要な修繕を行うには、施設の全館または部分的な休止の発生が見込まれるなど、施設利用への影響が大きく、さらに、相当な工事費が必要となることから、修繕の実施は困難であると考えております。
・プールについては、男子更衣室のシャワー室、プールの天井の梁を修繕、ろ過器の故障も修繕し、営業を再開したとのこと。浴室については、相当の費用がかかり、全館に近い施設の休止が必要なことから困難とのこと。
- 空調設備などの改修や不具合などはどうするのか?
◎答弁
昨年度から今年度にかけて電気室の空調機及びクーリングタワ一の更新工事を実施したほか、今年度から来年度にかけてレストラン系統の空調機の更新工事を実施しております。
引き続き施設利用への影響、修繕完了後の利用期間に対する費用対効果などを考慮し、対応を判断してまいりたいと考えております。
・空調については、電気室の空調、クーリングタワーの更新工事を実施し、レストランの空調も更新工事を実施したとのこと。
- 日本庭園のナラ枯れなどの対策はどうするのか?
◎答弁
日本庭園のナラ枯れへの対応につきましては、危険木の伐採や殺菌剤の樹幹注入を実施しているところでございまして、引き続き適切な維持管理に努めてまいります。
・危険な樹木の伐採や殺菌剤を注射したとのことです。
(要望)
・修繕した部分もありますが、まだまだ修繕が必要な個所が多数残っています。是非、「今後の方向性について」で述べているように、老朽化による不具合は必要に応じて修繕するよう要望します。
(利用終了後について)
- 現施設の機能と規模を維持し続けることは合理的ではないというが、縮小・統廃合するということか?利用が終了した後、市民プラザがなくなるということか?別の施設になるということか?
◎答弁
今後につきましては、市民プラザがこれまで果たして機能や役割のほか、関連計画や近隣公共施設の状況、橘地区の地域特性などを考慮し、施設整備についての検討方法やスケジュールなどを整理した上で、設備整備についても基本的な考え方を令和7年中を目途にお示ししてまいります。
・今後については、これまで果たしてきた機能・役割を考慮して、設備整備についての基本的な考え方を今年中に示すということです。
(ディスプレイ)


・これだけの施設機能があり、各施設、これだけの利用者がいます。
・体育施設を利用している方は12万人いますが、その方々からは、「こどもやお年寄りが利用しているプールはどうなるのか」「体育館を利用しているテニスサークルは?」「トレーニングルームは?」など
・交流施設を利用している方も11万人いますが、特に多くのお年寄りが利用している「お風呂はどうなるの?」など。
・文化施設を利用している方は10万人いますが、その方々からは「屋内広場を利用している町内会からは、盆踊り、お祭り会場をどうしたら?」「会議室を利用している方は教室・講座はどうなるの?」「ホールを利用しているコンサート会場をどうしたら?」など
- これらの施設を利用している方は、利用終了後どこを利用すればよいのか?再利用できるのはいつか?
◎答弁
代替場所について、現施設終了後におきましては、近隣のスポーツセンターや市民館など、類似する諸室を持つ近隣施設を利用していただくことになると考えており、利用者が、現施設利用終了後の活動について十分に検討できるよう、終了時期等の情報の周知広報を適切に実施してまいります。
また、川崎市民プラザがこれまで果たしてきた機能や役割を踏まえ、改めて必要な機能を整理し、施設整備について検討を進めたうえで、今後の見通しをおしめししてまいります。
(要望)
・これだけの施設機能をこれだけの方々が利用しています。とにかく、利用者、周辺住民の声をよく聞いて、これら機能・規模を縮小せず、市民の要望を十分取り入れた方向で整備することを要望します。
・アクセスの問題について、今の路線バスだけではとても不便すぎて、利用率が上がらないのも当然です。コミュニティ交通なども活用して、アクセスを向上させることも含めて要望します。