井田病院の送迎バス:交通不便地域にミニバスを


むねた議員は、大分市の「グリーンスローモビリティ」(ミニバス)を視察し、非常に優れた施策ということでコミュニティ交通の実例として紹介するとともに、川崎市のデマンド交通と比べて、どう違うのかを検証しました。
大分市は運賃無料、予約不要でどこでも停車
川崎市のデマンド交通は、現在、2地域(ちょいそこ/のるーと)で実施しており、平日12時間運航し、予約が必要、運賃は500円です。大分市のミニバスは、3地域7ルートで運賃は無料、平日運行で1日3~10便程度。予約する必要はなく、全区間、乗り降りフリーで、手をあげればどこでも停まります。
川崎市は補助なし、大分市は車両と900万円補助
補助については、川崎市からの補助はなく、大分市の場合は、車両(EV自動車、定員約12名)を提供し、タクシー会社に委託して運営費として1地域900万円を出しています。
大分市「交通不便地域でも車がなくても安心」
大分市は委託しているタクシー会社は「年間900万円、市からの補助で運転手1人分確保できる」と喜ばれているとのこと。また病院やスーパーの収益に貢献。住民にしても「交通が不便な地域でも、高齢者が車や免許を持たなくても移動ができる」と大変好評です。
川崎市「受益者負担」大分市「無償」(移動の権利)
負担の考え方について、川崎市は「受益者負担が原則」という答弁でした。大分市は、「交通が不便で採算性が合わない地域だからこそ交通サービスを無償で提供する」、すなわち「市民の移動する権利を保障する」という立場です。
臨港道路よりも交通不便地域(10ルート1億円)にミニバスを
むねた議員は、久末、蟹ケ谷地域の井田病院への送迎バスなど各地で交通不便な地域が残されていることを指摘し、臨港道路(2000億円)を出すよりも、市が1億円出して交通不便地域10ルートでのミニバス運行を提案しました。



