むねた裕之
むねた裕之むねた裕之

川崎市・・予算は8年連続、過去最大 /財政力は政令市トップ、今すぐ使える財源は500億円

新年度一般会計予算の規模は、8785億円で8年連続、過去最大。市税収入も大幅増で財政力指数は、政令市トップ。今後8年間は人口が増加するため、さらに財政力はアップすると見込まれます。減債基金残高は、政令市比較で1.7倍、約500億円も多く、借入総額を差し引いても今すぐ使える財源が数百億円あることが明らかになりました。

clip_image002

市税収入の半分は個人市民税、法人からの税収は極端に少ない

市税収入の個人市民税と法人市民税の比率を政令市で比較すると市民からの税収が極めて多く、法人からの税収が極端に少ない都市となっています。

clip_image004

臨海部の不要不急の事業に100億円、中小企業には11億円

臨海部の予算について、臨港道路東扇島水江町線整備に61億円、コンテナターミナル整備事業に17億円、東扇島堀込部土地造成事業に19億円など不要不急の事業に約100億円を計上。臨海部から撤退する企業に奨励金を出す臨海部投資促進事業も始まり、これによりJFEスチールは1社で最大27億円を受け取ることになります。一方、中小企業の支援・商業振興予算は金融対策費を除けばわずか11億円。臨海部の大規模事業と大企業を優遇している姿勢が明らかになりました。