名古屋市の高齢者共同居住事業「ナゴヤ家ホーム」/市営住宅の先着順募集
10月23、24日、日本共産党川崎市議団は、文教、まちづくり、環境委員会のメンバーで名古屋市、豊橋市に視察に行きましたので報告します。まちづくり委員会関係では、名古屋市の高齢者共同居住事業(ナゴヤ家ホーム)と豊橋市の街路樹再生指針について関係局から報告を受けました。
高齢者共同居住事業「ナゴヤ家ホーム」について
名古屋市住宅都市局住宅部住宅管理課の方から、この事業の経過と概要について報告を受けました。
ナゴヤ家ホームとは?
この事業は、高齢者の方の孤立死防止や高齢単身者の市営住宅への入居機会拡大を目的として、H23年度からスタートしました。60歳以上の単身方が、市営住宅の1室で2人から3人で居住するための部屋です。通常の市営住宅ではできない、お友達やお知り合いの方と一緒の申し込みも可能です。市営住宅と違い、NPO法人が定期的に通って見守りや生活相談などを行います。
入居の条件は?
市内に住んでいる方か勤めている方で配偶者のいない60歳以上の方。月額10万4000円以下の方で持ち家を持っていない方が対象。
団地の間取りと費用について
市内3団地で3人タイプ8部屋と2人タイプ4部屋の12部屋で、各部屋には個人の専用のスペースと共有スペースがあり、共用スペースには、台所、トイレ、お風呂、リビングがあります。共用スペースには、ガステーブル、洗濯機、テレビ、冷暖房設備などが備え付けられています。費用は見守りサービス料19200円と部屋代合わせて3万円から3万7000円です。
苦労している点は?
個人で申し込んだ場合、全然知らない方と一緒に暮らして、気が合うあわないなど、退室してしまうケースもあるということです。
名古屋市の市営住宅の募集方法について
川崎市と違う点があり、非常に参考になりました。まず、一般募集(抽選制)は、年に4回あり、それぞれ落選された方には、応募がなかった住宅に対して再募集があります。さらに申し込みのなかった住宅に対して、「先着順募集」という制度があり、年に500戸ほどが随時受付され先着順に入居することができます。これは、ぜひ、川崎市でも検討してみてはと思いました。