臨海部の視察ー不要不急の2本の橋と埋立地
4月6日、川崎民主市政をつくる会主催の臨海部視察に参加してきました。
写真は、東扇島のコンテナターミナルと設置されているガントリクレーン3基。手前は埋め立て予定地の堀込部です。
市は、平成30年代後半までに、コンテナ数量40万TEUを目指すとして、コンテナを拡張し、堀込部埋立に240億円、コンテナ輸送のために臨港道路東扇島水江町線を540億円で整備する計画です。
しかし、現在のコンテナ取扱量はやっと10万TEUを超えたところで、あと数年でどうして40万になるのか疑問です。保管場所や輸送のための橋がどうして必要なのか?市から納得できる説明がありません。
隣の横浜港では、海運会社最大手のマースクライン社が撤退を表明するなど、厳しい状況が続いています。
今回の視察でも海からコンテナターミナルを見ましたが、ガントリクレーン3基もあるのに使っているクレーンはたった1基のみで、しかも停泊していたのは小さな貨物船でした。
殿町の羽田連絡道路予定地も見学しましたが、海側には首都高があり、陸側には大師橋と産業道路があり、5キロの間に3本の橋があります。さらに首都高と並んで国道357号線多摩川トンネルを1280億円かけて作る計画があるのに、どうして羽田連絡道路が必要なのでしょうか?市内で更新時期を迎える橋が600か所、620億円もかかるのに、これ以上橋を作るのは無駄であり、財政を圧迫します。
2本の橋(臨海道路東扇島水江町線、羽田連絡道路)とコンテナターミナルの拡張、堀込部埋立など1100億円もの不要不急の大規模開発計画は中止をして、市民の福祉・暮らしにまわすべきです。