むねた裕之
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予算審査-四方嶺住宅跡地利用について

3月12日、予算審査特別委員会でのむねた議員の「四方嶺住宅跡地利用について」の質疑を紹介します。

(ディスプレイ)

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●質問

・市営四方嶺住宅跡地は、特養・地域交流ゾーンにおける特養ホームの法人が決まり、今年11月に工事着工、2022年4月開設予定です。福祉複合ゾーンと広場スポーツゾーンの事業者のそれぞれの公募を11月21日から開始しました。

(蟹ヶ谷、久末地域のスポーツ環境について)

・今まで、ここにあった仮設グランドは、14団体、450人の人たちが、ソフト、野球、サッカーなどの練習場所として使用してきました。これまで、この地域の方たちの練習場所は、県立職業訓練校、子母口小学校などがありましたが、訓練校はなくなり、子母口小は東橘中との合築のためにグランドは1つになり、中学校の部活のためにほとんど使えなくなりました。

・跡地利用のパブコメで最も意見が多かったのは「球技ができる広場を」という要望です。この間、何度も「球技ができる広場を」公募の要件に入れることを求めてきましたが、公募の要件や加点要素の中に「球技ができる広場」とはありません。

・球技などができる広場をという要望に対して、市は、「多摩川のグランドを」と答弁してきましたが、

現在、多摩川のグランドはどういう状態で、いつ頃復旧するのか、建設緑政局長に伺います。

●答弁

現在、多摩川緑地におきましては、令和元年東日本台風の影響により、市が管理する多摩川緑地内全ての野球場、サッカー場、陸上競技場などの運動施設等の使用を停止しております。

供用開始につきましては、本年5月以降を目途に、完成した施設から順次供用を開始する予定としており、施設ごとの供用開始の時期については、工事の進捗状況を踏まえ、 3月末を目途に、関係団体への周知や、ホームページ等による広報を行ってまいります。

・現在、使えるグランドはゼロ。5月以降に順次復旧するということですが、いつ完了するかは未定ということです。

蟹ヶ谷、久末地域でソフト、野球などの試合ができる施設はあるのか、教育次長に伺います。

●答弁

本市では、地域における市民のスポーツ・レクリエーション、生涯学習などの場として、学校教育に支障のない範囲で施設を開放する「学校施設有効活用事業」を実施しており、蟹ケ谷・久末地区におきましては、現在、子母口小学校、久末小学校、東橘中学校の3校において、校庭等の開放を実施しております。

・球技などができるグランドは、子母口小、久末小、東橘中の3か所のみです。しかし、東橘中は部活でほとんど使えず、子母口小は、東橘中のグランドの一部であり、狭く、長方形のためソフトや野球の試合には使えません。久末小は、この前、ソフトの大会に初めて使ったのを見てきましたが、グランドの形状の関係で、ファーストのすぐ後ろネットになり、ライトの場所が取れない状況です。結局、多摩川も3つも学校も試合ができる状況ではなく、この地域では、ソフトや野球の試合ができる、まともなグランドは皆無となっています。

・だからこそ、この四方嶺跡地の広場スポーツゾーンに球技ができるグランドをという要望が強いのです。以前の仮設グランドは50m四方で2500㎡あれば、試合ができました。このゾーンは5000㎡ありますので、その一部を使えば十分可能です。

・ところが、市の計画では5000㎡のうち2000㎡を民間のスポーツ施設に貸し出すという計画になっています。

民間のスポーツ施設を導入する理由について、まちづくり局長に伺います。

●答弁

地域包括ケアシステム構築の必要性などをはじめとした現在の行政需要や社会経済動向、いただいた御意見などを踏まえ、スポーツ機能を導入し、また、持続的に良好な維持管理を図ることができるよう、民間活力を活かしたスポーツ施設の導入を決めたものでございます。

・以前の答弁では、フットサルやテニスという例を挙げていました。「いただいた意見などを踏まえ」という答弁ですが、パブコメでフットサルやテニスという要望はありません。最も多かった意見は「グランドを残して」「球技ができるグランドを」でした。要望もないのに、どうしてそういう施設を導入するのでしょうか。多くの市民が、自由に使える広場、避難場所をと要望しているのに、なぜ、このような民間施設を導入するのか、全く理解できません。

・福祉複合ゾーンの事業者が、広場スポーツゾーンの一部3000㎡を管理するということです。この事業者に広場スポーツゾーン5000㎡全部を管理してもらうことも可能だと思います。

・民間スポーツ施設は導入せず、真ん中の道を左右どちらかにずらして、5000㎡すべてを一体で管理し、そこに球技ができるグランドを設置するよう強く要望します。

特養ホームの工事も始まり、公募した結果も出てくると思いますが、住民説明会をいつやるのか、まちづくり局長に伺います。

●答弁

事業者の選定後、事業者による説明等を適宜・適切に行うよう求めてまいります。

●要望

・「事業者の選定後」という答弁ですが、特養ホームの事業者が決まったわけですから、すぐに説明会をやるべきです。前回の住民説明会では、多くの疑問や要望が出されましたが、その回答は、まだ、されていません。特養ホームの工事が始まるわけですから、早急の住民説明会を開催するよう要望します。

・民間のスポーツ施設の導入は、地域の要望にもなっておらず、市民の自由に使える空間を狭くするだけです。民間のスポーツ施設の導入は中止すべきです。パブコメにも示されているように、多くの方の願いは、自由にスポーツができる広場であり、失われてきた球技ができるグランドです。このことを真剣に検討するよう強く要望します。