新年度予算で前進する施策についてー台風対策、パートナーシップ、中小企業優先発注
3月の予算議会で、前進する施策について報告します。
●地球温暖化対策「CO2排出実質ゼロ」「再生可能エネルギー100%転換」
・市長が施政方針演説で表明したが、具体化はこれから。
新年度予算・・昨年度と比較して「気候変動への対応」として拡充したのは庁舎内LED化のみです。その他、関連予算では、環境エネルギー施策は20%減、グリーンイノベーションは14%減、水素戦略の予算は62%減、都市農業の振興予算も減と軒並み減額となっており、市長の姿勢とまったく違います。
●人権問題・性的マイノリティー支援策について
・市長は施政方針演説で「パートナシップ宣言制度の創設を」ということで同性カップルを結婚に相当する関係として認める方向。しかし、公共住宅の入居資格を認めるなど、改善などはこれから。
●補助金事業に係る市内中小企業優先発注
川崎市が補助金を出す事業(保育園、特養ホーム、学校、市営住宅の整備など)は、これまで市内中小企業には3割程度しか発注されなかった。この4月からは、市の補助金事業に対して、市内中小企業に優先発注することになり、これにより、70億円は市内中小企業の仕事が増える見込み。
台風関連について
●排水樋管の内水氾濫への対策
(宇名根、二子、諏訪、宮内、山王の5か所)
課題・・多摩川からの逆流防止、ゲート操作とその手順、内水の排除など
① 配水樋管ゲートの自動化、ゲートの遠隔制御化
② 排水のためのポンプ車4台購入(1台は市が所有)
③ 水位計、流水計、監視カメラを設置
●河港水門の対策
原因・・河港水門の上部からの越水と周辺工場の多摩川取水口からの出水。
①ゲートの高さの確保
②京急交差部の閉鎖
③水位計、カメラの設置
●平瀬川の対策
原因・・多摩川の水位が上がり多摩沿線道路の橋げた下からの浸水、平瀬川の堤防からの越水、側道の排水管からの浸水。
①多摩川からの逆流を防ぐための大型土のう設置
②平瀬川の堰堤をアクリル板でかさ上げ
④ 側道の排水管に逆流止めのフラップを設置
●三沢川の対策
原因・・水路から越水/側道の排水管から浸水/堤防のアクリル板の目地から漏水
①水門の補修・管理、
②側道の排水管に逆流止めのフラップを設置、
③アクリル板など護岸補修、
④水位計・カメラの設置