平瀬川護岸工事 各地で深刻な被害―家屋調査の実施と定期的な住民説明会を!
(写真・新井台橋付近の電柱)
平瀬川護岸工事は、現在、上作延第2住宅前の緊急対策工事区間(90m)の工事を行っていますが、全体では、殿下橋から新井台橋までの約1.1キロにも及び、これから10年以上はかかる大変な事業です。12月18日、宗田議員は、この問題で一般質問を行いました。
住民説明会には会場いっぱいの約50人の方が参加
宗田議員は、12月6日に開催された住民説明会について「私も参加しましたが、会場いっぱいで50人近い方が参加され、あらためて関心の高さを感じた」ことを紹介し、「住民からどのような被害や意見があったのか」と質問。建設緑政局長は「工事中の振動や地盤沈下に伴う家屋の損傷などについてご意見をいただいた」と答弁しました。
「下水が噴き出した」「土台・電柱が傾いた」「水道管が外れた」などの被害
宗田議員は、住民説明会での意見や地元で聞き取り調査を実施した結果、「下水が噴出した」「家の土台や電柱が傾いた」「水道管が外れた」「新築の家にも10㎝近い亀裂ができている」など深刻な状況を紹介しました。しかし「川から3件目の家は、駐車場に亀裂が入っていましたが、チラシが入っただけで、事前の家屋調査は来なかった」ことを述べて、「事前・事後の家屋調査は、護岸からどのくらいの範囲で実施しているのか」と質問。建設緑政局長は「杭の長さをもとに、護岸から約16メートルの範囲にある家屋を調査対象」と答弁。
護岸から16mの範囲以外の方にも希望すれば家屋調査を
宗田議員は、「住民説明会では、その範囲以外の住居でも、振動がひどく家屋調査を実施してほしい」という要望が出されたこと。工事区域以外の方で新井台橋付近の方からも、「もう道路が沈下していてひび割れが進んでいる」「下水がフラットになり下水が流れず、マンホールから噴き出した」など深刻な実態が出されたことを紹介しました。
宗田議員は「答弁にあった家屋調査の範囲というのは、通例であり、具体的な規定は定まっていないということ」であり、「この地域の軟弱地盤を考慮すると、その範囲外でも状況次第では、家屋調査をやるべき」と要望しました。
住民説明会について「工事着手前や定期的の開催を」要望
宗田議員は、説明会では、「情報が看板だけではわからない、ホームページに情報を」「住民説明会を定期的に開いてほしい」という要望が出され、行政も「各工区の工事着手前や定期的の開催を」との前向きな答弁であったことを紹介し、住民説明会の定期的開催を要望しました。