一般質問・市営千年新町住宅の特公賃―希望者が入居できるように市営住宅化を
6月26日、宗田議員は市営千年新町住宅における特公賃の問題で一般質問したので紹介します。
*特定公共賃貸住宅(特公賃)とは:中堅所得者等を対象に川崎市が管理する住宅
千年新町住宅の特公賃は半分以上空き(戸数34戸)
質問 宗田議員
現在、千年新町住宅の特公賃の戸数と空き戸数について伺います。
答弁 まちづくり局長
特定公共賃貸住宅いわゆる特公賃住宅の管理戸数と空き住戸数についてでございますが、平成30年4月1日 現在で、3号棟につきましては、管理戸数39戸に対し、空き住戸数が20戸となっており、5号棟につきまして は、25戸に対し、14戸となっているところでございます。
千年新町住宅の公募倍率は121倍
質問 宗田議員
特公賃74戸に対して空き戸数は34戸、半分近くが開いているという状況です。
千年新町住宅の公募状況で直近の倍率を伺います。
答弁 まちづくり局長
公募の状況といたしまして、平成29年10月募集において、 2戸の募集に対し241世帯が応募し、応募倍率は121倍となったところでございます。
特公賃の管理などは自治会が負担
質問 宗田議員
千年新町住宅は、武蔵新城駅からも比較的近く、バスの便も良いので大変な人気ですが、とにかく入れません。一方、同じ住宅の中の特公賃住宅は、34戸、半分近くも空いている。「もっと希望者を入れられるようにしてほしい」という要望が/さらに自治会では、特公賃の居住者ではなかなか賄いきれない除草や掃除、駐車場の管理まで自治会で行っている
特公賃の空きをなくし、少しでも希望者の入居を増やすためにどのような対策をしていますか、伺います。
答弁 まちづくり局長
促進対策といたしましては、これまで民間の賃貸住宅 ポータルサイトへの掲載や周辺地域へのリーフレットの配布等、広報の充実を図るとともに、平成27年10月 からの3年間、子育て世帯及び若年世帯を対象に家賃か ら25パーセント減額する措置を試行的に実施しているところでございます。
希望者を入居できるように「子育て・若者減免」とともに特公賃の市営住宅化を
質問 宗田議員
2015年度から子育てや若者世帯への減免制度を実施しているということですが、それでもこのように空き戸数が多いという状況です。やはり周りの賃貸マンションなどに比べて家賃が高いということではないでしょうか。市営住宅への入居希望がこれほど高いのですから、やはり市営住宅化が必要だと思います。
国の制度が変わり市営住宅化は可能だと思いますが、伺います。
答弁 まちづくり局長
市営住宅化につきましては、一定の条件を満たした場合、 国士交通大臣等の承認を受けて、特公賃住宅を廃止し市営住宅とすることが可能でございます。一方、本市では、子育て世帯が転出超過となっているなど、子育て世帯の住まいの確保も重要な課題と認識しております。 このため、現在実施している子育て世帯等を対象とした減額措置の実施状況の検証を行った上で、今後特公賃住宅をどのように活用していくべきかについて検討を進め、今年度中に見直しの方向性を定めてまいります。
特公賃の共益費―計算シートを自治会に提供を
質問 宗田議員
自治会からは、特公賃の空き部屋の共益費について、大変苦労しているということでしたが、特公賃の共益費はどのように徴収していますか、伺います。
答弁 まちづくり局長
特公賃住宅におきましては、共用部分の電気代や水道代を、自治会が入居者から徴収し、支払っておりますが、 空き住戸分については、市がその相当額を自治会に支出しているところでございます。
要望 宗田議員
特公賃の共益費は、全額自治会がまず支払って、空き部屋の分は、自治会が計算して、その額を申請するということですが、この計算が大変だということです。ぜひ、自動的に計算できるようなエクセルのシートを各自治会に提供することを要望します。