一般質問・平瀬川の護岸工事―周辺住居の損傷状況
6月26日、宗田議員は、高津区上作延の平瀬川護岸工事について一般質問を行いましたので、紹介します。
平瀬川護岸工事‐側道が沈下し緊急工事
・3月議会でも質問しましたが、2016年4月、老朽化した護岸の補修工事中に河川管理用通路が沈下するなどの変形が発生し、現在、下流に向かって右岸の緊急対策工事をやっています。
・これは3月当時の状況ですが、川の真ん中に仮設の台を設置して、その上にクレーンを設置し、両岸の護岸に鋼管を打ち込むという大変な工事です。
全体の事業計画―10年はかかるが、現区域以外の周辺住民には周知されず
・点線の部分の下側が今回の工事区間ですが、
① 今回の工事の後、対岸の工事スケジュール、その後の全体の工事の予定はどうなっていますか、伺います。
答弁
右岸の工事に引き続き、本年3月に、左岸の約90メートル区間の工事に着手しておりまして、今年度末の完成を目指し、工事を進めているところでございます。また、護岸の変状が懸念される殿下橋から新井台橋までの約1.1キロメートルのうち、残りの区間の事業計 画について、検討を進めているところでございます。
・今回の工事90m区間は、全体の10分の1程度ですが、それでも2年はかかります。事業計画自体の策定はこれからということですが、10年くらいはかかるのではないでしょうか。
・現在の区間の住民の方については、現在の工事、90m区間の期間について周知はされていますが、この工事がさらに下流、上流に向かって続くということはほとんど知らされていませんでした。川沿いの住民の方で、この区間以外の方は、自分のところまで工事が行われるということは、ほとんど周知されておらず、ましてや護岸工事が10年以上かかる大規模なものだとということは知りません。
・行政からは、事業計画が決まっていないため、周知は町会長のみに/しかし、地元住民は護岸の変形、側道の沈下や電信柱の傾斜などいたるところに/多くの住民が市はどう対応するのかという不安や疑問が出ています
・年次計画の策定を早急に行い、周辺住民にも全体の計画について周知を要望します。
周辺住居の損害状況―電信柱の傾き、10㎝ちかい住居のひび割れ
・右岸の住居についてですが、工事前後でかなり地盤の変形が見られます。
電柱もこのようにかなり傾いて/電線が住宅に接するくらいの箇所も
戸建てやマンション、アパートなどの土台がずれて最大10㎝位の隙間がでています
ある方のお宅は、工事が始まってからも家の土台や変形が進み、戸はゆがみ、塀は河川側に傾き、地下の水道管が外れて水が漏れ、自前で工事を行い、水道料金は市で負担してくれましたが、工事費用は自分で払ったということでした。
お住まいの方は「建て替えが必要」と話していました。
昨年できたばかりの新築の家の塀の部分ですが、もう住宅の塀と道路の間に7㎝位のひび割れができています。
② 周辺住居に対して、どの範囲で、どのような事前調査、説明をしていますか、伺います
答弁
工事区間に面する建物等につきましては、工事着手前に事前調査を実施するとともに、工事の内容や補償手続 などについて、所有者の方々に御説明をさせていただいているところでございます。 今後、建物等の所有者から損傷発生の申し出があった際には、事後調査を実施し、工事による影響を確認した場合は、適切に対応してまいります。
・「建物の所有者の方には個別に説明をした」との答弁でしたが、実際、損傷が発生しても「どこに連絡したかもわからず」自分で負担したケースも出ているわけです。損傷発生への丁寧な対応をお願いします。
住民説明会の開催を要望
・マンションやアパートの住民の方々からも心配の声が出ています。
③ 今後、住民説明会など希望があれば実施しますか、伺います。
答弁
工事区間に関係する町内会及び自治会と工事内容等の周知方法について協議をさせていただいた結果、各戸への個別説明とさせていただいております。 今後、説明会の開催の御要望があった場合には、町内会や自治会と協議し、適切に対応してまいります。
・ぜひ、建物の所有者以外の方たちのためにも住民説明会を要望いたします。