高津区橘公園にマンホールトイレの設置を!
(高津区橘公園のマンホールトイレについて)総務局長に伺います。
・東日本大震災から5年、市民の防災に対する関心は高く、高津区区民のニーズ調査によると、「地震や風水害への対策」という要望が50.7%と最も高くなっています。
・私も2011年当時、石巻市や南相馬市にボランティアを組織して23回、訪れましたが、震災当初の最大の不満の一つがトイレの問題でした。避難所となっている学校では、水洗トイレが使えず、仮設トイレは不足し精神的にも健康上も大きな問題になっていました。
・そういう状況で一番役立ったのが、マンホールトイレです。国交省のマンホールトイレのガイドラインでは災害時は「水洗トイレが使用できなくなることが多く」、「東日本大震災では、仮設トイレが行き渡るまでに4日以上要した自治体が66%」もある。その点マンホールトイレは「被災地外から調達することなく、迅速に組み立て可能であり、日常使用している水洗トイレに近い環境を確保できる」としてマンホールトイレの設置が高く位置づけられている。
・2014年6月、わが党の石田議員が、橘公園のマンホールトイレ設置について質問、総務局長の答弁は、「今後の取り組みについては、災害時利用想定図の作成や、具体的な施設整備を含む身近な公園の整備実施計画を順次策定」していくと答弁しています。
・そこで伺います。
① 「整備計画を順次策定」すると言うことですが、その進捗状況を?
(答弁)
災害時に利用が想定される身近な公園について、具体的な施設整備を行うための整備実施計画を検討するため、建設緑政局を中心として、各区とともに「身近な公園の防災機能のあり方検討委員会」を開催しております。
現在、同会議におきまして、身近な公園において想定される利用形態を踏まえ、整備の方向性の検討を進めているところでございます。
・現在、検討委員会で検討していくということですが、
② 1ヘクタール以上の公園のマンホールトイレの設置状況を?
(答弁)
公園におけるマンホールトイレの設置状況につきましては、これまで、幹線道路沿いの広域避難場所である大師公園、小田公園、富士見公園及び中原平和公園に整備したところでございます。
マンホールトイレに関する特段の設置基準は設けてございませんが、公園のトイレにつきましては、「災害時のトイレ対策検討会議」において、災害時におけるトイレ対策の中で総合的に検討してまいります。
・マンホールトイレの設置は、「幹線道路沿いの広域避難場所」に設置しているということです。
・橘公園が接している道路・尻手黒川線は、川崎区から麻生区まで川崎を縦断する幹線道路となっており、多くの帰宅困難者の立ち寄りが想定される。
③ 橘公園と隣接する東橘中と子母口小を避難所とする範囲、世帯数、人口とこの間の人口増は?
(答弁)
東橘中学校及び子母口小学校に設置される避難所が対象とする町丁は、蟹ケ谷、久末の一部、子母口、子母口富士見台及び明津でございます。
当該地域の世帯数及び人口につきましては、久末のー部を除きますと、平成27年12月末現在で、9,329世帯、 2 1,284人の方がお住まいでございます。平成22年12月末からの5年間で比較いたしますと、世帯数及び人口はそれぞれ、 579世帯、 945人が増加している状況でございます。
・東橘中と子母口小を避難所とする範囲は、9329世帯、人口2万人以上、5年間で1000人近く人口が増えており、その住宅地のど真ん中にあるのが橘公園です。
・昨年、視察した金沢市では、全小・中学校にマンホールトイレが設置されている。
●ぜひ、橘公園へのマンホールトイレの設置と金沢市のように全小・中学校や1ヘクタール以上ある大きな公園へのマンホールトイレの設置を要望します。