むねた裕之
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新作5丁目のゴールドクレスト・マンション問題ー「公園を作ります」という約束を守れ!

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高津区新作5丁目のゴールドクレストが建設しているマンション問題で川崎市議会の請願審査を地元の方々と一緒に傍聴しました。

請願は「ゴールドクレスト社がアセス逃れ開発の渦中で行った”A区画開発時に公園を作る”との約束を守らせる指導を求める請願」

写真にあるようにゴールドクレスト(以下ゴ社)は2006年、旧ニコン社宅跡地を買占め、A、B、C、D区画に分けてマンション建設を進め、悪質な「アセス逃れ」だと大問題になった計画です。

市議会でも4度に渡って請願・陳情の審査が行われ、いずれも採択、趣旨採択をしてきました。審議の中では、各議員も「これほど露骨なアセス逃れは見たことがない」というほど、異例の展開となり、行政のまちづくり局、環境局の両局長が、ゴ社を呼んで直接指導する事態となりました。

しかし、ゴ社はアセスを行わないままB、D区画の建設を強行、市もアセス逃れ防止条項の限界を認め、規制を強化する改正を行いました。

ゴ社はその後、最大面積のA区画を残したままC区画のマンション建設を発表。新作第二自治会、周辺住民は、A区画と一体でアセス手続きをやるべきだと主張しましたが、市はゴ社がA区画の具体的計画を発表しない限りはアセスをやれとは言えないという見解を変えませんでした。

こういうやり取りが進む中で、ゴ社は「残りのA区画に公園を作る」という住民側の要望に対して平成22年4月9日付けで「計画が具体化の際は、川崎市環境評価室と十分に打ち合わせを行い、御要望に応えます」と回答してきました。地元自治会、周辺住民は、この回答を勝ち取ることで長く続いた紛争に終止符を打つことを決断、抗議ののぼり旗を撤去し、反対運動も行いませんでした。

今年になってゴ社が残されていたA区画のマンション建設計画を発表。ところが計画には約束していた公園が全く入っていなかったのです。アセス説明会でゴ社は約束違反を追求する住民に対して言い逃れに終始しました。

「公園を作ります」という約束は、単なる「民、民」の約束ではありません。総合調整条例という公式な手続き上なされたものであり、一連のアセス逃れ問題の決着を図る意味合いを持っています。

共産党の勝又議員からも「市に対して出した回答なので市が指導するべき問題」と追求。
他党議員も「結果としてゴールドクレストにやられた」「絶対おかしい」「市民の立場に立って行政はやるべき」という意見も出され、趣旨採択をなりました。

このたたかいは、まだまだ続きます。
アセス逃れをし、約束も破るような業者を許してはなりません!
公園を作らせるまで、私も住民とともに頑張ります!