むねた裕之
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東日本大震災−国の総力あげて被災者救援・原発事故の危機回避を

みなさん、地震は大丈夫だったでしょうか?
被災した皆さんに心からのお見舞いを申し上げます。
この戦後最大の国難を乗り越えるために、今こそ、全国民が総力をあげようではありませんか。

いま、直面する危機、2つの緊急の大問題に総力を!

今こそ、この危機を回避するために政治的立場の違いを挙げて総力を挙げるときです。

1つは、被災者救援です。

今、川崎のとどろきアリーナに福島から107人もの被災者が避難してきています。私も来た次の日に、カレーを100食作って届けてきました。話を聞いてきて驚いたのですが、大変な苦労をして川崎まで逃げてきているのです。南相馬市から来た家族は、家を津波に流され、いわき市に避難し、そのあと原発でさらに避難。車で移動していたが、ガソリンがなくなり那須塩原で車を乗り捨てて、やっとの思いで川崎に来たのです。今、多くの方から支援物資や食事が届いています。しかし、これから避難所の確保が必要です。共産党は、市や県に住宅の確保を要求していますが、足りません。私からの提案ですが、中原区には、広大な県有地が使われずに残っています。県立技術校跡地です。そこに、まず、仮設住宅を建て、将来的には防災公園にすることを提案していきます。
連日、救援募金にも取り組んでいます。現地の受け入れ態勢が整い次第ボランティアや物資を届けるために全力を挙げていきます。

直面している危機の2つ目は、原発問題です。

この危機を回避するために、やらなければならない事は、まず第1に世界中の専門家や技術者など、あらゆる知恵を集めて事態を打開することです。東電や保安院だけではだめです。特に保安院は原発を推進する機関の一部です。日本には、原発をチェックするまともな規制機関がありません。ぜひ、アメリカ並み(3900人)の原発の規制機関を早急に立ち上げて信頼できる体制を作って危機を回避することです。

第2に、正確な情報を国民に伝えることです。3月15日、第3号機が爆発した日の朝、私は川崎の放射線量のデーターをある方から受け取り、びっくりしました。通常の10倍の放射線量が出ていたのです。急いで、川崎市役所にいって、これらのデーターを公表し、適切な対策をとるように申し入れしまた。やっと次の日から放射線量のデーターは公表されるようになりましたが、市民の不安を取り除くためにも正確な情報を市民に分かる方法で知らせることです。

第3に、全国の原発を総点検することです。特に静岡の浜岡原発は、東海地震が起こると同じような事態が発生する危険が高いのです。浜岡原発は即時停止を求めます。実は神奈川にも危険な原子炉が存在します。横須賀の原子力空母ジョージワシントンです。美浜原発規模の原子炉を2基積んでいて、原発よりも高濃度のウラン燃料を使う、非常に危険な原子炉です。改めて原子力空母はアメリカに帰ってもらうことを要求します。

将来的には、原発依存のエネルギーから自然エネルギーへの転換が必要です。ドイツでは、全エネルギーの16%は自然エネルギーです。2050年にはこれを80%にまで持っていく計画です。北海道の稚内でも8割が自然エネルギーです。日本のエネルギー政策の転換を求めていきます。