川崎市・橘樹官衙遺跡群の整備ー駐車場、トイレ、交通問題について
23年3月9日、予算審査特別委員会でのむねた裕之市議の「橘樹官衙遺跡群の整備計画」についての質疑を紹介します。
●質問
橘樹官衙遺跡群の整備計画について、教育次長に伺います。
・国史跡・橘樹官衙遺跡群の整備基本計画が昨年発表され、今後10年間の短期計画を第1期・第2期・第3期に分けて整備を実施するとのことで、第1期の橘郡家跡伊勢山台・蟻山ゾーン、古代の丘公園について伺っていきます。
・全国的にも例のない倉庫建物の復元のために工期は遅れましたが、来年度末には完成するということですが、
① 古代の丘公園について、どのような構造物ができるのか、伺います。ゾーンのどこにトイレや休憩所などができるのか伺います。
◎答弁
公園内には、地下に保存されている倉庫跡の位置や規模をイメージできるよう、古代の倉庫1棟と、倉庫3棟の柱の一部を復元整備するとともに、史跡の価値や内容等をわかりやすく説明するための説明板や、史跡であることを示す石の標柱等を設置してまいります。
便益施設の設置につきましては、近隣住民の方々の生活環境や、遺跡への影響などに配慮し、利用者が休憩できるべンチを設置してまいりたいと考えております。
(ディスプレイ)
●質問
・便益施設については、トイレ、休憩所はなく、ベンチと案内板だけということです。
② 駐車場などはどこに設置するのか、伺います。交通規制や障害者の方たちへの配慮についても伺います。
◎答弁
史跡公園につきましては、より多くの市民の皆様に、足を運んでいただきたいと考えており、利用者の利便性向上につながる、駐車・駐輪スペースの確保は必要と認識しておりますので、近隣住民の方々の生活環境や、遺跡への影響にも配慮しながら、検討してまいりたいと考えております。
●質問
・駐車場の確保は必要ですが、まだ、場所は未定ということです。
③ 児童・生徒の学習・見学について、どのような学習機能を持たせるのか、伺います。またバスなどはどこに停めるのか、伺います。
◎答弁
整備完了後の史跡公園につきましては、復元した倉庫や柱の一部を見学することで、児童生徒が古代の役所の風景や雰囲気を体感したり、古代の人々の暮らしに思いをはせ、川崎の歴史を効果的に学ぶことのできる公園として、活用してまいりたいと考えております。
バスの駐車スペースにつきましては、周辺の道路事情や、近隣住民の方々の生活環境に配慮いたしますと、現状では、その確保は困難なものと考えております。
●質問
・バスの駐車スペースの確保は困難ということですが、これから多くの児童・生徒が見学に訪れると思いますので、その対策は必要です。
④ ガイダンス施設について、どのような機能を持ち、当面、いつ頃、どこに整備する予定なのか、伺います。トイレは整備されるのか、伺います。
◎答弁
ガイダンス施設につきましては、展示・学習機能や、案内・広報機能、地域交流及び管理運営の機能を持った拠点施設とするものでございます。
整備基本計画では、短期計画第2期において、整備を行うことと位置付けておりますので、引き続き、その詳細について、検討してまいりたいと考えております。
●要望
・近隣住民の方から出されていたのは、駐車場と交通環境の問題です。体の不自由な方の最小限の駐車場は必要と思いますが、児童の通学路にもなっており、交通量が増えると児童の安全の問題もでてきます。合わせて検討することを要望します。
・便益施設、特にトイレの問題ですが、今後できるガイダンス施設などを早く整備してそこに設置することを要望します。
・工事中の砂埃がかなりひどく近隣の住宅から「洗濯物が干せない」などの声が出ていました。ぜひ、工事中の砂埃対策も要望します。