むねた裕之
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大阪・京都・滋賀視察ー子どもの居場所、子ども食堂

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11月14-16日、「生活困窮者対策、子どもの居場所、子ども支援」視察で、大阪、京都、滋賀県に行ってきました。いま、子ども食堂、子どもの居場所つくりが全国に広がっており、川崎市議団としても、12月12日にこの問題でシンポジウムを行います。

 特に印象に残った一つは、大阪西成区の「釜ヶ崎子どもの里」です。この施設については映画にもなり、私も視聴しましたが、館長の荘保さんの熱い思いに感動しました。この地域は、日雇い労働者の街、あいりん地区にあり、こどもの里は、虐待や貧困など、様々な困難を抱えた子どもたちの駆け込み寺となっています。そんな生活の中で子どもたちは必死に生きていて、どんなにひどい状況の中でも、子どもは親をかばい、親が大好きなことを語ってくれました。40年間続けている活動の中で、子どもたちの貧困は親たちの貧困であり、子どもと親を一緒に面倒を見る必要があることを実感しています。

 京都の「山科醍醐こどものひろば」も素晴らしい活動をしていました。36年前、子どもと親の文化活動のために設立された「親と子の劇場」が母体です。1999年、小学生の殺害事件を機に、「地域のために子どもが安心できる空間を」と設立。その子に合わせた個別サポートが基本です。その後、その子どもに応じた場を作ることを続け、現在、29もの事業を手掛けており、そこにスタッフを派遣したり、企画を作り上げています。そのことが、この地域のまちづくり、まちの再生にもつながっています。とにかく、ネットワークが広いのです。小中学校との連携で、気になる子を紹介してもらったり、大学との連携でボランティアを募ったり、本当に地域、学校に信頼され、深いつながりを持っています。

ぜひ、中学生殺害事件が起こったこの川崎でも、子どもの居場所づくり、子ども食堂をつくる支援や制度が必要だと感じました。下記の集いに、ぜひ、おいでください!

子どもの居場所を考える集い

12月12日、17:30 川崎市教育文化会館6F