むねた裕之
むねた裕之むねた裕之

川崎市議会・傍聴記ールネサスで退職強要されている妊婦、障がい者の声を聞け!

image

川崎市議会、傍聴記ーその2

問題点の第3は、中原区のルネサスのリストラにたいして調査もせず、労働者の声にも答えようとしない姿勢です。

中原区の多摩川事業の2300人全員にたいして、広域配転かできなければ退職が強要されています。育児や介護で大変な方や障がい者の方々から数多くの訴えが届いています。

その中には、妊娠4ヶ月で高崎には移転を強要されている女性もいます。育児・介護休業法では、「育児や介護を行うことが困難になる労働者について、その育児または介護の状況に配慮しなければならない」という規定があります。

また、障がい者枠で入社した人工透析を受けている聴覚障害者の方などから「引っ越しは困難」という訴えも寄せられています。

こういうリストラに対して会社から報告をさせるとともに、リストラの調査をして不当なリストラの是正を要求しました。

しかし、市長は「労使間で導かれたもの」ということで調査も報告の要求もしようとしません。

退職を迫られている妊婦さんや障がい者の方々の声を聞こうともしません。

第4に、一方で、臨海部では無駄な港、道路、橋の計画が推進されようとしています。

その一つが臨港道路東扇島水江町線の橋の計画です。

この橋を作る理由として市は「災害時の避難経路の確保」としていましたが、今回の論議の中で市長は「津波災害時の避難経路にはならない」と認めました。しかも、水江町は石油コンビナートが集積していて県の防災計画でも避難経路としては想定されず、逆にこんな危険地帯に避難路を設置すべきではないことが明らかになりました。

この橋を作る元々の理由は、コンテナが増えるためその輸送路ということでしたが、そのコンテナも増えず、今度出してきた理由が避難路のためという理由でした。

この両方の理由もなくなった今、この橋を作る理由はなくなりました。

こんな橋に540億円かけるよりも、子どもたちの医療費無料化、保育園、特養ホーム、中小企業予算に!