むねた裕之
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震災ボランティア第22陣・南相馬ー原発から12キロ地点 で家屋の片付け、軽トラック6台分

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原発から12キロの家屋の片付け
震災ボランティア第22陣は、福島県南相馬、20代から70代の方が総勢11人で参加しました。
南相馬市小高地区に入り、大きな農家民宿をやっているお宅の家の片付けをやりました。
ここは原発から12キロしか離れておらず、いまだ日中しか入れない地域です。ガレキの仮置き場がやっと決まったため2年以上たってやっと家の片付けに取りかかりました。
家は震災当時のままで住める状態ではありません。味噌を作っていたため大きな冷蔵庫やテレビ、電化製品などみんな使い物にならず軽トラックで6回分を運び出しました。
最初、お年寄り夫婦と隣人1人の3人でやる予定でしたが、ボランティアも加わり、大変喜んでくれました。

家屋に対する保証はゼロ、賠償金に税金60万円
津波や地震でも家は持ちこたえましたが住める状態ではなく、リフォームするだけでもかなりかかるのに、家屋に対しては国や東電からは何の保障もありません。
賠償金は出ましたが、税金で60万円取られました。

原発関連死500人「原発さえなければ」
手伝いにきていた近所の方は、「農家をやっていたが、帰ってきてもここで米を作れるかどうか?売れるのかどうか?わからない。原発さえなければ!」と辛い胸の内を話してくれました。
南相馬市では津波などで亡くなった方が約600人いますが、その後、避難生活が続きその中で亡くなった方が約500人います。近所の方も6人亡くなっています。「”原発で亡くなった方はいない”と言っていた大臣がいましたが、とんでもない」と言っていました。
除染をしてもらったと言っていましたが、実際、線量計で図ると0.63マイクロシーベルトで川崎市の除染基準の3倍の数値が出ていて、まだ住める状況ではありませんでした。

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